雨漏りを放置することの怖さ

雨漏りが原因で最初に目につくのがシミやカビです。小さなシミとして表面にあらわれた場合は、雨漏りの道ができあがっているケースが多く、できるだけ早いリフォームが必要です。

また、壁紙などの接着材にシミができると剥がれやすくなるため、壁紙やポスターなどが落ちてしまうこともあります。シミと一緒に発生する恐れがあるカビはもっと危険です。

カビは湿度60%以上、20～30度の温度で発生しやすく、塗装や接着剤、木材や空気中の汚れを栄養源にして繁殖します。人体に悪影響を与えるカビ毒は、呼吸器疾患やアトピーなどに繋がる危険性もあるのです。

シミやカビで湿った木材に、雑菌がつくこともあります。

その1つの木材腐朽菌は、キノコのような形状をしていて、木材を腐食させたものをエサにして成長します。

雑菌や植物などが木材に付着すると木材内部に亀裂が生じたり、豆粒大の穴が空いたりします。

また、腐食した木材はシロアリの格好のエサとなります。

雑菌やシロアリなどによる被害は、住居を支える柱や土台に及ぶこともあり、こうなると大規模なリフォームを行わなければ家屋が倒壊する可能性も出てきてしまいます。

兆候が見られたらすぐに、屋根修理業者に依頼することをおすすめします。

雨漏りによる被害は木造部分だけにとどまりません。内部の骨組みにある鉄骨部分が錆びてしまうこともあります。

コンクリート内部に水が侵食すると急速に劣化が進み、耐震性の低下やコンクリートの落下などを引き起こします。

また、天井裏から屋内に雨水が流れると、ブレーカーに接触して漏電する可能性もあります。

電気は水を通しやすい性質を持っているので、感電や火災などの事故になるケースも少なくありません。雨漏りは不動産業界のなかで最も価値が下がる要因といわれているので、資産価値の低下は免れないと思います。